分離の物語から つながりの物語へ


先日 「ラディカル・ラブ 

〜サティシュ・クマール巡礼の旅〜」 

上映会と辻信一さんの講演会に参加しました。 



その中で

こころに深く残った言葉があります。


「ある問題を引き起こしたのと 

同じマインドセット(思考の型)のままで

その問題を解決することはできない。」 

アルベルト・アインシュタイン 



わたしたちは今、 

環境問題や、戦争、

孤独や不安、 

さまざまな課題を抱えています。 


けれど、 

それらを生み出した「分離」の 

ものの見方のままでは

本当の意味での解決には

向かうことができないのかもしれません。 


だからこそ、今必要なのは

新しい知識ではなく


世界をどのようにみているのか


その見方そのものを

変えていくことなのだと

思いました。 


文化人類学者であり

明治学院大学名誉教授の辻信一さんは、

それを 

「分離の物語から、つながりの物語へ」

「スローライフ」 あいだに降り立つ 

という言葉で表現されていました。 



本質の脳は右脳 


講演の中で

右脳と左脳についての

お話がありました。 


右脳は、 

全体を感じ、

つながりを感じる脳。 


左脳は、 

分析し 

分けて考え

形にしていく脳。 


近代社会では

左脳の働きが大きくなり

効率、 競争、 生産性、 

そんな価値観が 

優先されるようになりました。 


けれど、本来、 

左脳は、右脳を

補助する存在。 


まずかんじる。 

そのあとに考える。 


その順番がこそが

わたしたちが本来もっている

自然なあり方なのではないかと

かんじました。



体に還る 


歴史学者・思想家の

ユヴァル・ノア・ハラリは 

人間は頭の中で

様々な物語をつくることで

大きな社会や文明を築いてきた

と語っています。


国や宗教、経済、価値観など

人間が共有する物語は

多くの人が協力して

生きるための力にもなりました。


けれど、その一方で

その物語が時に

「私たち」と「彼ら」という

分離を生み出してきました。


だからこそ、いま

わたしたちに必要なのは

頭の中でつくられた概念や

情報だけで世界をみるのではなく


「身体のレベルに

戻らなければいけない」


もう一度、自分自身の

身体の感覚へ戻ることが

大切と語っています。


こころは身体から離れることで

「私たちは彼らとは違う」 

という物語をつくり出し

人と人を分けることがあります。


だけど、

身体のレベルにおりると

わたしたちはほとんど同じで

生きるために

酸素を必要とし

水を必要とし

いのちを育んでいる。


同じ地球上で生きる

ひとつのいのちであることに

気づきます。


辻さんも

身体の制約から分離され

”自由”になったこころは”独走”してしまう。


そのこころをもう一度、

身体と結び直すために


現代のわたしたちは

スローダウンすることを

学ぶ必要がある

とお話されていました。


土・魂・社会の関係性

をとりいれた実践と


頭・心・手を統合した実践


この言葉が 

とても深く心に残りました。



小さいことは美しい 

経済学者のシューマッハーは

 “Small is Beautiful” 

という言葉を提唱しています。


それは、

環境への負荷をできるだけ

小さくし、人が人らしく

自然と調和しながらくらしていくことの

大切さを実践すること。


人は小さい存在。 

小さなくらし。 

小さなコミュニティー。 

小さな循環。 


そこには、 人の顔があり、 

自然とのつながりがあり

いのちの営みをかんじる

時間があります。


昼食を待っている間の会話

庭仕事をしている時にうまれる気づき。


何気ない日常の中に

新しいアイデアや

人と人とのつながりが育まれていく。


それを実現できるかどうかは

その場所にいる人たちが


どれだけ互いをかんじ

親しみや思いやりをもって

関われるかに

かかっているのかもしれません。


大きさを

追い求めることではなく


自分たちにとっての

「ちょうどよさ」をみつけること。 


そこに、これからの時代の 

本当の豊かさがあるようにかんじました。 



ガイアという世界観 


ガイア仮説では

 地球そのものを 

一つの生命体として捉えます。 


岩も、 水も、 空気も、 

植物も、 動物も、 人間も。 


すべてが

それぞれの役割をもち、

支え合いながら

 ひとつの大きないのちを育んでいる。 


サティシュ・クマールは、

「この世界には

無意味なものも、 

ムダなものもない」 と語ります。 


それは、人も同じ。 


誰ひとりとして

意味のない存在はいません。 


すべてのいのちは

この地球という

大きな循環のなかで

かけがえのない役割を

もっているのだと思います。



自然というわたしに還る 


今回の講演を通して

かんじたこと。 


それは

「自然というわたしに還る」とは


都会を離れることでも

田舎でくらすことでもなく 


分離からつながりへと

世界の見方を変えていくこと

なのではないか


ということです。 


身体の声を聴き、

自然をかんじる。

つながりを思い出す。

自分の内側にある

自然とつながること。


右脳で全体を感じながら、 

左脳で日々のくらしを整えていく。 


その調和の中に

わたしたちが本当に求めていた 

安心や豊かさが

あるようにかんじます。 


そして

その源にあるのが

「いのちをよろこぶくらし」 

なのだと思います。 



問いを持つということ 


今回の講演会を通して

再確認したことがあります。


それは、

問いを持つことの大切さです。 


わたしたちはつい

「正しい答え」を探そうとします。 


けれど、人生には、 

ひとつの答えでは表せないことが

たくさんあります。 


だからこそ、 

問いを大切にしながら

生きていくこと。


「どう生きたいのだろう。」 

「本当の豊かさとは何だろう。」 

「自然というわたしとは何だろう。」 


そんな問いを 

自分の中に静かに

育てていくこと。


問いは、

すぐに答えを出すためだけに

あるのではありません。 


問いという種を

自分の中にまいておくと


ある日、

自然の中で、 

誰かとの対話の中で、 

身体の感覚の中で、 


ふと

答えのようなものに 

出会う瞬間があります。 


そして、その答えはまた 

また新しい問いを生みながら

わたしたちのいのちを

深めていきます。


人は、 

知識を増やすだけではなく


様々な価値観や

視点にふれながらいのちを育み

成長していくのだと思います。 


まいにち

日がのぼる

風がふく

鳥の声がきこえる

季節がめぐる


そんな素晴らしい

自然の循環を

忙しい日々の中で

見失ってしまうことがあります。

 

「自然というわたしに還る」とは

答えを集めることではなく

自然に立ち還り

いのちの声に耳をきき

問いとともに歩んでいくこと。 


そして

いのちと響きあい

めぐらせていくこと。


そんな生き方であれたら

それはとても

ゆたかなことだなとかんじます。


すべてのいのちが

安心の中で

そのままの輝きを

おもいだせますように。




いつもありがとうございます。


はっぴぃのたね ドロシー



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こころの扉  ひらく 

こころの奥にある声と出会い 

本来の想いをひらいていく時間。 

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からだの声に耳をすまし 

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